善根寺春日神社 敬神会 由 緒
大阪府で唯一濁酒製造の免許があり、御神酒造り神事が行われる。これは王代津祭(おだいつまつり)(神武天皇が東征の折に当
地の国人に酒餅を賜ったのを記念し、本来は旧暦4月15日に開催された)でお供えする御神酒を醸造する神事である。
醸造場所は、江戸時代末以前では当屋の邸内の仮設藁葺小屋であったとされる。現在は春日神社境内の造酒齋殿を醸造場所とする。
春日神社敬神会が中心となり、還暦を迎えた男性を加えて、来年に還暦を控える男性など例年65〜80名が参加する。醸造方法は奈良の
酒造元が改良し、参加資格も古式から変えられたが、山中にある湧水地「龍の口」で水汲みが復活されるなど、伝統ある神事の担い手を自負
する有志によって続けられている。神事は10月1日の水汲みに始まり、蒸米、米麹、水(龍の口の浄水)、乳酸、酵母を原材料に、朝夕2回の
攪拌作業を経て醸され、14日の蔵出しには例年500g余りの御神酒が完成し、神前にお供えされる。酒殿は近年に改修され、醸造に使われて
いた木桶は修理職人不足と管理の都合からステンレス製となった。しかし神棚は、酒殿の酵母に配慮し、そのまま引き継がれている。
例祭日 10月15日
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